新生ユナイテッド7連勝に見るロメル・ルカクの現在地。
スールシャール就任後公式戦7連勝。
なんだかファギー勇退後初めて「新生」ユナイテッドが誕生したような感覚だ。
とりわけサッカーはとても攻撃的だ。前任者のモウリーニョとは真逆のスタイルでテクニカルな選手を重宝し、サッカーのスピード感は格段にあがった。特に前線のリンガード、マルシャル、ラッシュフォードの3人は輝きを増すばかりだ。
エース ルカクの不振
ラッシュフォードの活躍で完全に昨季の「エース」はポジションを奪われた。
昨シーズンリーグ16得点。ビック6への得点こそ少なかったがユナイテッドのエースとして及第点以上の働きだった。W杯でもその実力を知らしめ、今期の活躍を期待させへた。
しかし、今期はもともと苦手だったトラップがさらに乱れ、かなりアジリティに欠けている。W杯の疲れもあっただろうがとっくに他のチームのエースたちは結果を出している。ルカクのプロフィールでは190センチ94キロとなっており多少アジリティに欠けるのは仕方がないといっていい。
しかし今季はさらに体重が増え、よりいっそう細かい動きに支障が‥‥
本人も体重増加は自覚済みで痩せたと言っているがそうは見えない‥‥。
ルカクにしかない武器
確かにラッシュフォードほどの足元の技術やシュートスキルは無いかもしれないが、190センチ94キロの体格でスピードがあるというまさに唯一無二の武器を持っている。
はっきり言って怪物だ。世界中どこを探しても同じことのできるFWはおらず、誰もがまねできない特別な才能だ。
加えてサッカーIQも高く、W杯の日本戦で見せたスルーは正にルカクのサッカーIQの高さを証明した。 DFとの駆け引きや裏への抜け出し、必要によってはサイドに流れたりとクレバーなプレーもできる。
ただその一方で体格的に求められることの多い「ポストプレー」は苦手だ。
足元で収めることができないため、ポストプレーヤーとしての役割をはたすことは難しい。
献身性でも立場はすっかり逆転
昨シーズン点の取れない時期もあったがそのときは前線からの献身的な守備で汗をかいた。それがラッシュフォードやマルシャルには出来ず、ルカクには出来ていたのだ。
しかし、今季あまりルカクが前線からチェイシングをしない。入れ替わったかのようにラッシュフォードやマルシャルは献身的に守備をするようになり、ますますその差は広がっていくばかりだ。
ルカク何してんだよ‥‥
ルカクの復調を皆が待っている
自分の武器を活かし、再びチームのエースになれるかどうかは自分次第だ。
「僕大きいけど下手くそだからポストプレー出来ません!」
ではなかなかスールシャールも使いづらい。
勿論ルカクの武器はそこではないし、活かし方も重要である。しかし他のFWに比べて体格が大きくフィジカル面での優位性がある。ある程度ポストプレーヤー的役割も担ってほしいのが監督としては本音だろう。
現役時代ファーストタッチに長けたスールシャール監督の下で技術を磨くことが出来れば相手にとってはさらに脅威の存在だ。
そしてもっと献身的に走って痩せてほしい。笑
ロメル・ルカクの復活を皆が待ち望んでいる。
「了」