CL各チームの結果と展望後編
アヤックスVSレアルマドリー
期待の若手がそろうアヤックスと現王者レアルマドリーの一戦は1-2で王者レアルに軍配が上がり、突破に向けて大きなアドバンテージを得た。
明暗を分けたフィニッシュの差
アヤックスはシュート19本で枠内7本
レアルは13本で枠内8本
数字が表すように決して内容では引けをとらなかった。特に序盤は大歓声の後押しの中積極的なハイプレスがはまり、レアルを苦しめた。チャンスを多く作っていただけにこの時間帯に決めきれなかったのが結果的には響いてしまった。
数々のビッククラブが狙うデリフトは才能の片鱗を見せた。
個の力を止められず
デヨングを中心に中盤にもタレントが揃うアヤックスだが、やはりクロース、モドリッチは次元が違った印象。カゼミロを徹底マークし、ある程度封じる事には成功したが、モドリッチ、クロースは個の力で状況を打開して見せた。
攻撃陣ではやはりヴィニシウスを止めることには苦労した。前がかりになる分開いた背後を突かれる場面が多く、ベンゼマのアシストシーンでは、DF全員がつられる結果に。
今やレアルの中心となったヴィニシウス。この試合も相手を苦しめた
2ndレグ展望
内容がよかっただけに最低限引きわけたかったのがアヤックス側の本音だろう。一方レアルは苦しみながらも1点のリード、2点のアウェーゴールをベルナベウに持ち帰ることに成功。アヤックスは早い時間帯に得点を決め、点差を5分に戻したい。
レアルは先取点を取れれば俄然有利に。
アトレティコマドリーVSユベントス
下馬評ではアウェー、ユベントス有利の声が多かったが結果は2-0でアトレティコの勝利。アウェーゴールを与えず2点のリードを得て敵地に向かうことに成功。
魂の2ゴール
前半は決定機を作ることの出来なかったアトレティコだったが、後半はコスタ、グリーズマンに決定機が訪れた。しかしそれを決めきることが出来ず。
さらに途中出場のモラタが決めたかと思えばVARで取り消しになるなど嫌な流れがきそうな雰囲気が。
そんな流れを断ち切ったのは堅守を支えたCBだった。セットプレーからヒメネスが気迫で押し込み先制。さらには同じくセットプレーからゴディンのシュートで追加点。
VARに泣かされ続けていたアトレティコが魂の2ゴールで試合を決めて見せた。
情熱的なシメオネ監督。このポーズが処分の対象に?
2ndレグ展望
次は敵地で戦うアトレティコだが、2点のリードを持ち込むことに成功。しかしトーレス、コスタが累積警告で出場停止。さらにはシメオネ監督までもがベンチ入り禁止の可能性があり、代わりの選手、マネージャーが鍵になる。一方後が無いユベントスは幸いホームで試合を行うことが出来る。早い時間にアトレティコの堅守を破り、エースロナウドの土壇場での勝負強さも頼りにしたいところ。
シャルケVSマンチェスターシティ
リーグ戦で不振にあえぐシャルケと好調のシティの一戦。
下馬評ではシティ圧倒的有利の声が多かったが結果は2-3と勝利はしたものの大苦戦。大方の予想を裏切り白熱の展開に。
価値のある勝利
幸先良く先取点をとり、シティペースで進んでいた試合だったが、PK2発であっという間にシャルケが逆転。追う立場となったシティは68分にオタメンディが退場しさらに厳しい展開に、80分を経過したところで追いつくことが出来ず暗雲が立ち込めた。
そんな中で85分にサネが起死回生の同点弾。90分にはスターリングのゴールで勝ち越し、土壇場で勝利をもぎ取って見せた。
厳しい展開だっただけに価値の大きな一勝に。
レロイサネは古巣相手に起死回生のゴールを上げた。
2ndレグ展望
敗れはしたもののまだ一点差。次戦はアウェーとなり、さらに厳しい展開にはなると思うがシャルケとしてはまだまだ希望が見える。
シティの守備の隙を突き複数得点を奪えるか。一方シティは前回のような自滅を避け、普段通りのフットボールができればおのずと勝利は見えてくる来るはずだ。
[了」