モウリーニョよ最後まで大嫌いな男でいてくれ
拝啓モウリーニョ。
突然だが、私は小学校のころマンチェスターユナイテッドを好きになった。
理由は単純だ。
当時僕はGKが好きでファンデルサールが好きだった。ただファンデルサールがいるからユナイテッドを好きになった。
サッカーなんてまるで知らない幼きころの僕にとってマンチェスターユナイテッドは魅力的だった。
ファンデルサールに加え、何でも跳ね返してくれそうなDF陣。
ルーニー、スコールズの理不尽なゴラッソに、何点差であろうが、追いつき逆転してしまう「ファギータイム」
とにかく強かった。ユナイテッドが大好きで、ファーガソンが大好きだ。それは今も昔も変わらない。
そんな幼きころの私には嫌いなチーム、監督がいた。
私はレアルマドリードが嫌いだ。
特に幼きころは「銀河系軍団」の異名をとりまわりの友達には大人気。
「何が銀河系軍団だ!そんな金で寄せ集めたチームなんて嫌いだ!」
私はそう思っていた、そして何よりジョゼモウリーニョが嫌いだった。
当時は強いチームを束ねるのがどれほど大変なことなんてわかっているはずもなく、「強いチームだけを率いてイキってるおっさん」だとしか思っていなかった。笑
ものすごく憎たらしかった。レアルで、チェルシーで、インテルで。
率いたチームはすべて強く、タイトルを掲げる姿、試合後試合中に見せる言動、態度、本当に大嫌いだった。
憎たらしくて悔しくて、、、、
強さは永遠だと思ってた、しかし違った。
悪夢のような現実がそこには待っていた。
永遠だと思ってた強さはいとも簡単に崩れ落ちた。
そんな中チェルシーからモウリーニョがユナイテッドの監督になることが決定した。
「この男ならマンチェスターユナイテッドを変えられる‥!!!」
私は藁にもすがる思いでこの男を信じようと思った。
そこから憎たらしかった態度、言動すべてがたくましく見えた。ジョゼモウリーニョの背中にはモイーズ、ファンハールとは違いボスの風格を帯びていた。
就任1年目にはEL優勝。途中からリーグではなくカップ戦に重きを置いた実に「優勝請負人」らしい采配だった。
内容が悪くとも勝ち点のとれる往年のユナイテッド復権を予感させた。
しかし鬼門の3年目
攻撃のオプションは少なく、選手との確執は絶えない。内容に加え「結果」が伴わなくなった。完全に威厳、カリスマ性は失われ現代フットボールに取り残されてしまった。
多くのユナイテッドファンが解任を望んだ。
「モウリーニョなら何とか、何とかしてくれる‥!必ずリーグ優勝を成し遂げてきたこの男なら‥‥」
私は信じ続けていた。
ユベントス戦、ヤングボーイズ戦
時折見せるやんちゃなセレブレーションが好きだ。嫌いだったモウリーニョを今は好きになり庇っているのだ。
でもそうじゃない。。。。
私にとってモウリーニョはそうじゃないのだ。
庇われるような老いぼれではなく、ぶん殴りたいほど憎くて、強くて神々しい人なのだ。
もう私は解任を望んでいる。確かに選手だって悪い、しかし責任をとるのは、現場で指揮をしているものだ。
キャリックでもいい。このままモウリーニョではチームは変わらない。
解任がいつになるのかは分からない。今期中かもしれないし、来期、はたまたされないかもしれない。
大嫌いなモウリーニョへのお願い
最後にもう一度大嫌いな人になってほしい。
CLで優勝しトロフィーを掲げ、もう一度
「私はスペシャルワンだ」
そういってチームを出て行ってくれ。そしてもう一度大嫌いにさせてほしい。
最後まで憎たらしいくそ親父でいてほしい。
CL優勝なんてほぼ不可能に違いない。それでも可能性がある限り、私は選手をそして監督を信じる。
これから先選手が変わろうと、監督が変わろうとユナイテッドを応援し続ける。そして解任されるまで、CLが終わるまでモウリーニョを信じる。
ユナイテッドがもう一度世界最高峰になることを信じて。