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格闘技は残酷で美しい

12月31日
朝から行われる「平成最後のやれんのか」 午後から行われる「RIZIN14]の両方を見に行った。
おそらく年間9大会目?くらいだったが改めて格闘技の残酷さそして素晴らしさを知れた大会だった。

アイドルが挑んだ晴れ舞台

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「平成最後のやれんのか」栄えあるオープニングマッチでは、「仮面女子」というアイドルとして活動しながら格闘技をしている川村虹花が登場した。
結果は敗れてしまったが敗戦後に溢れ出した涙は「格闘家」として彼女が格闘技と真剣に向き合っている何よりの証拠だった。
一方勝利したあいは格闘技の厳しさを教えて見せた。彼女はプロデビュー戦ではあったが幼少期からレスリングをしていて、世界3位にもなったことのあるレスリングエリート。
幼いころから「勝負の世界」を生きてきたあいと1から総合格闘技をはじめた川村虹花。「バックボーン」差がそのままリングに出た試合だった。
それでも数年後にまた見てみたいと思わせる実に二人の「思いが詰まった」すばらしい試合だった。

一年越しのリベンジマッチは11秒決着

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格闘技は時として予想だにしない結末を迎えることがある。
写真右の杉山と左の渡辺は昨年にも対戦。
下馬評を覆し僅差の判定勝ちで渡辺に軍配が上がった。
それから約1年杉山にとっては悲願のリベンジマッチとなったが結果は1ラウンド11秒、KOで渡辺に軍配が上がった。
1年間作り上げたものが僅か11秒で終わってしまった‥‥
格闘技の厳しさと儚さを痛感させられる試合だった。

平成最後のやれんのか。メインイベントは日本一エモーショナルな戦い

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平成最後のやれんか、メインイベントでは、40歳川尻達也と38歳北岡悟が熱戦を繰り広げた。
川尻はアメリカで、北岡は日本で、格闘技がテレビで放送されることのない格闘技「冬の時代」も世界と渡り合い日本の格闘技を支えてきたもの同士の一戦
共に肉体的なピークは過ぎ、決して派手な戦いでは無かったかも知れないが、互いに勝利だけを目指し前に出続ける姿は格闘家として、そして男としての維持がぶつかり合う、「勝敗」を超えたすばらしい試合だった。
それは誰よりも「勝利」を目指し、戦ってきた二人だから創り上げる事のできる世界なのだろう。

====堀口恭司vsダリオンコールドウェルは格闘技の素晴らしさを教えてくれた。

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「見たか!!これが日本の堀口恭司だ!!」
と、自分は何もしていないのに日本人が活躍するとなんだか誇らしくなってくる。笑
これもまたスポーツのよさだ。「RIZIN」という日本の団体の、日本人の王者堀口恭司VS「ベラトール」というアメリカの団体の、アメリカ人の王者コールドウェル。
まさに「日米対決」となった一戦は下馬評通りコールドウェルが序盤から得意のグラウンドで試合を支配。新規のファンも古参のファンも、会場にいたファン、テレビで見ていたファン。ほとんどの人が劣勢の堀口を見て


「やっぱり無理なのか‥」

そんな思いに抱かれたはずだ。会場にも不穏な空気が流れ始めたそのとき‥!
堀口のギロチンチョークが極まり、コールドウェルがたまらずタップ!
その瞬間会場はもう大爆発!!!総立ちで歓喜の輪に包まれた。小さな日本人が大きな外国人を倒す。日本人にとってこれほどうれしいことは無い。
大逆転劇に歓喜に沸き、喜びを共有しあう会場。その光景にはまさに格闘技の「素晴らしさ」、「美しさ」が詰まっていた。

====RIZIN14メインイベントは格闘技の「儚さ」、「残酷さ」を思い知った。

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那須川天心VSメイウェザー
格闘技の怖さ、残酷さを久しぶりに思い知った試合だった。
前の試合の興奮冷めやらぬ中、いつもより大きな音量で流れる矢沢永吉の入場曲と共に那須川天心が入場し最高潮にあった会場のボルテージはさらにもう1段階ギアを上げた。


「今日はいける‥!!」

会場の雰囲気は正にイケイケだった。

しかし1度ゴングが鳴ると一気に緊張感に包まれた。
天心よりも一回り大きなメイウェザーは笑っているのにも関わらず天心の高速ジャブに指し負けない。そして攻守において使われる高速フェイント。
誰もが一瞬でそのオーラ、技術、スピードの目を奪われた。
天心最初のダウン、何が起こったのかほとんど人が理解できなかった。
スリップにも見えたが確実にふらつく天心の足。会場中が異変を感じた。
そこからの数分間は日本のファンにとってあまりにも残酷なショーだった。
天心の表情、倒れ方、倒され方、その光景はショックで残酷で、前の試合の盛り上がりがうそのように会場が静まり返った。
しかしこれが勝負の世界。初めて格闘技を見た人にとって楽しい時間ではなかったかもしれないが時として残酷なのも格闘技なのだ。
改めてそれを知ることができた試合だった。

====個人的に言いたいこと

言っておきたいことがいくつかある。
まず、どうか自分より体の大きな、格上の相手に相手に対し、相手の土俵で戦った那須川天心を称えてほしい。
八百長などしてないし、今更体重差がどうこうはナンセンスだ。(勿論、今後このようなマッチメイクは慎重に考えるべきであるが。)
20歳の「神童」は世界の「天才」に勇敢に立ち向かった。
はっきり言って立ち技競技で天心以上のファイターは日本にいない。そのこともどうか頭に置いておいてほしい。
天心より思い階級にメイウェザーと試合をする価値のある人がいなかった事を。

そして格闘技関係者さん達

「ボクシング舐めんな!」

「MMA舐めんな!」

「キック舐めんな!」


こんな言わず、同じ格闘技界みんなで、日本の「格闘技」を盛り上げていただきたい。
そして本当になめてる人がいるのならほかの競技もリスペクトしてほしい。
ボクシングもキックも総合格闘技も素晴らしいのだから。

====感想

RIZIN14本当に最高の大会でした!
見たこと無い人是非一度格闘技を生で見てほしいです。

メイウェザー!日本に来てくれてありがとうございました!!


そして那須川天心に勇気をもらいました!
ありがとう!!
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「了」